Content

遠い昔、グレイトドラゴンが誕生する前、孤独な不死鳥がベールの向こう側の大地に住んでいた。孤独から逃れたいという渇望を満たすため、彼女は人間を創造した。彼女が造った最初の人間はムーダンと呼ばれた。ムーダンの骨はキリマ山脈の石で彫られ、彼の肉体はニョカ川沿いの粘土から作られた。彼の心臓は鼓動するフローストーンであった。
ムーダンは300年以上にわたり、平和と繁栄の中で人類を統治していた。だが、世界の均衡が崩れた。悪意に満ちた悪しき男が、悪しき呪文を作ったのだ。その呪文の副産物こそシャドウと呼ばれるものである。
シャドウは飢えた獣のようになり、世界をさまよって、触れるものすべてを飲み込んだ。ある日、ムーダンはシャドウに立ち向かった。 シャドウの心臓を槍で突き刺したが、シャドウは笑ってこう言った。「お前に私が止められるとでも?お前はただの人だ。そして我は人のシャドウ。シャドウの中で目覚めるダークネスは、お前の中で眠るダークネスと同じなのだ」
ムーダンが彼の心臓を見ると、脈打つフローストーンの中にシャドウが侵食していたのだ。
ムーダンは大魔術師のサディールに会い、心臓にあるシャドウを消してくれと頼んだ。 サディールはムーダンにこう言った。「シャドウを消すことは可能です。ですが、王様、あなたも消えてしまいます。シャドウの中で目覚めるダークネスは、あなたの中で眠るダークネスと同じだからです」
ムーダンは、魔術師に対策を命じた。「やらねばやらぬことをやれ。死にゆく世界の中で生きることを私は望まない」