テイリン: じゃーん!ちょっとしたお宝探しを準備したんだ。湾にある巣にメダルを隠してきたんだ。
テイリン: ハシの弓の腕がどれだけ良くなったか見たくてね。
テイリン: あと、Playerが私たちについてこれるようにもしたかったからね。
テイリン: …だから木を登ってたのか。「ツリーラントを見た気がした」なんて苦しい言い訳だったからな。
テイリン: サプライズを台無しにしたくなかったからね。もし、矢がなくなっても大丈夫だよ!戻ってきてここで補充するといい。
テイリン: 準備はいいかな……よーい、ドン!
テイリン: え?競争だなんて一言も――
テイリン: (テイリンはすでにいなくなっていた)
テイリン: …ちゃんと弓を持ってきていたらいいが。
テイリン: ハッシアンのほうが先に来たけど…ちゃーんとみんなの分の景品を用意してあるよ。ほら、砂糖漬けコパーナッツの袋だ!
テイリン: フォームは相変わらず完璧だったよ、母さん。
テイリン: 弓を射るのは20年ぶりだけど…体が覚えているものだね。とはいえ、二人とも私といい勝負をしそうだ。
テイリン: 私が教えてあげたかったな。でも、その役目は誰かが果たしてくれたんだね。
テイリン: ……独学だ。
テイリン: ごめん、本当なら一人で覚える必要なんてなかったのに。
テイリン: いいんだ。もう過ぎたことだから。
テイリン: ……過ぎたこと?いつもそう言うけど……母さんには子どもが傷ついているのがわかるんだよ。
テイリン: ……だからこんなことをしたのか?俺を誘い出したのも?楽しくお話して弓を射れば、俺が泣いて本音を全部さらけ出すとでも?
テイリン: え?違う!ただ、ハッシアンといっしょにいたかったんだ。
テイリン: それならなんで俺の話を聞いてくれないんだ?古傷をえぐったりせずに、楽しく会話をすればいいだけだろ?
テイリン: そういう意味じゃ――
テイリン: ならやめてくれ!蒸し返さないでくれ!俺は必死に平気でいようとしてるんだ!
テイリン: だけど、アンタは平気じゃないんだよ、ハッシアン!
テイリン: じゃあ誰のせいなんだよ!?
テイリン: …
テイリン: …
テイリン: …俺は行くよ。ついてこないでくれ。
テイリン: (テイリンはハッシアンが去っていくのをなすすべもなく見つめている)
テイリン: まったく。これ以上ないぐらいひどくやらかしてしまったね。
テイリン: …触れないほうが良かったな。掘り返さずに時間が癒すのを待つべきだった。
テイリン: ただ……あの子がずっと一人で抱え込んで、いつか耐えきれなくなって、私の手の届かないところに行ってしまうのが怖いんだ。
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